あでやかにはかなく咲き匂う枝垂桜を求めてめぐる道々は、ひときわ里山の風情が感じられます。
県道から一歩脇に入った目立たない場所にあるが、高台にポツンと咲いている姿が見事です。
高森観音堂境内にあることから「高森観音堂しだれ桜」と呼ばれており、富士見町の天然記念物に指定されている。根元に石造物を抱き込み古木の風貌をみなぎらせている。また、観音堂の近くのお墓にもシダレザクラがあり、こちらは「高森墓地しだれ桜」といわれている。
乙事の薬師堂の枝垂桜は乙事(おっこと)地区の十字路の一角の公民館前に立っている。主幹は折れ、枝幹からの細枝に花を付ける。衰えが目立ち特異な樹形をしている。
田端地区にある墓地の枝垂桜でモクレンの大木に寄り添っている。八ヶ岳を背に甲斐駒を正面に美しいロケーションに立つ姿は見る人々を惹きつける。